- 2024/02/29 掲載
アジアのヘッジファンド新規設定、09年以降で最低 中国への関心低下
[香港 29日 ロイター] - データプロバイダーのプレキンによると、昨年アジアで新規に設定されたヘッジファンドは62本にとどまり、2009年以降で最低となった。
中国に特化したヘッジファンドの新規設定は15本のみ。22年の34本から急減し、04年以降で最低となった。
日本に特化したファンドは19本と2倍以上に増加した。
今回のデータでは中国からの資金シフトが鮮明になった。不動産危機や米国との通商関係の緊張が背景。
市場関係者によると、日本、汎アジア、マルチマネジャー戦略への需要が高まっている。
昨年は新規設定を上回る74本のヘッジファンドが清算された。清算されたファンドの半分近くは中国に特化したファンドだった。
市場関係者によると、さまざまなアセットクラスに投資するマルチマネジャー・ヘッジファンドは、少なくとも今年3本、新規設定の準備が進められている。
うち1本は、ミレニアム・マネジメントの元アジア共同最高経営責任者(CEO)、Jonathan Xiong氏が経営するアローポイント・インベストメント・パートナーズが立ち上げる。
関係筋によると、同社は投資家から約10億ドルを調達した。
サセックス・パートナーズのマネジングパートナー、パトリック・ガリ氏は今年、新規設定が大幅に増えるかについては慎重な姿勢を崩していない。
「現在、日本は大きな関心を集めているが、多くの投資家は日本市場の驚くべきアルファ(投資収益率がどれだけベンチマークを上回っているかを示す指標)の機会を十分に理解しておらず、ロングオンリー型ファンドに投資している」と述べた。
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