- 2024/02/29 掲載
米イーライリリー、来年にもインドで肥満治療薬投入
[ハイデラバード(インド) 28日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーのデービッド・リックス最高経営責任者(CEO)は28日、糖尿病治療薬で肥満治療にも広く活用される「マンジャロ(一般名チルゼパチド)」をインド市場に投入する考えをロイターに明らかにした。規制当局が現在進めている審査を通過した後、早ければ来年にも投入したい意向だ。
インドの人口は世界最大で、市場としての可能性は巨大。肥満率は高く、特に女性が目立つ。2型糖尿病患者は世界で2番目に多い。
同CEOは南部テランガーナ州で開催された国際会議「バイオアジア」に出席した際、ロイターに「われわれのマンジャロは現在、審査を受けているため、多分、早ければ来年にもインド市場に(投入したい)」と述べた。
また、同CEOは市場投入のため他社と提携する可能性については「(イーライリリーにとって)理に適っていて市場供給が可能である限り、より多くの患者に届けるためのいかなる方法も受け入れる用意がある」と話した。
同社関係者が匿名を条件に明らかにしたところでは、マンジャロは、インド人が参加した世界的な臨床試験のデータを用いた薬剤。
マンジャロは欧州で糖尿と肥満の両症状に対して販売されている。ただ、米国では減量用に「ゼップバウンド」の名前で売られている。
関連コンテンツ
PR
PR
PR