- 2024/02/29 掲載
米金利は何年も高めで推移する公算=ブリッジウォーター共同CIO
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツのカレン・カーニオルタンブール共同最高投資責任者(CIO)は28日、米国は多額の財政赤字を抱えていることなどから、「この先何年も」金利が高めの水準で推移する公算が大きいとの見通しを明らかにした。外交問題評議会主催のイベントにおける発言。
カーニオルタンブール氏は「われわれには資金手当てが必要なパイプラインがある」と指摘し、正常化の先にある金利水準は構造的に高めになるだろうと予想した。
米議会予算局(CBO)の試算では、2023年に1兆6950億ドルだった財政赤字は、34年に2兆5790億ドルに膨らむ見通しだ。
ただカーニオルタンブール氏は、ドルの通貨としての強さが揺らぐとは考えていないとも述べた。米国の国債市場と株式市場の規模を踏まえれば、投資家は資金を振り向け続けると見込まれ、その魅力度に関係なく、他の地域よりも米国へ過大なほどに資金が流れ込む状況が著しく脅かされるとは思えないと付け加えた。
一方で中国についてカーニオルタンブール氏は、経済成長が予想外に上振れる事態は起こりそうにないとの見解を示し、その理由として政府が約束しているてこ入れ策の規模が依然小さい点を挙げた。
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