- 2024/02/28 掲載
豪1月CPI前年比+3.4%、2年ぶり低い伸び 市場の反応限定的
[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア統計局が28日発表した1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.4%と前月から変わらず、2年ぶりの低水準にとどまった。予想(3.6%)を下回り、追加利上げが必要ないという市場の見方を強める結果となった。
ただ、CPIはサービスよりも急速に下落している財価格の比重が高いため、市場の反応は限定的だった。
豪ドルは1豪ドル=0.6547米ドルでほぼ変わらず。3年債先物は96.26で推移した。
金融市場は豪引き締めサイクルの終了を確信。スワップ市場では、8月の利下げ開始確率が約60%、年末までに計38ベーシスポイントの利下げが実施されると示唆されており、これまでとほとんど変わっていない。
コアインフレ率の指標として注目されるCPIの中銀トリム平均値は前年比3.8%上昇。12月の4.0%上昇から鈍化した。変動の大きい項目と旅行を除いたCPIも4.1%上昇と、前月の4.2%上昇から鈍化した。
CPIは前月比では0.3%下落。休暇旅行や衣料品、ガソリンの価格が落ち込んだ。
関連コンテンツ
PR
PR
PR