電通が２７日発表した２０２３年の国内広告費調査結果によると、総広告費は前年比３．０％増の７兆３１６７億円と、１９４７年の調査開始以来最高だった。コロナ禍からの景気回復に伴い、インターネット広告を中心に出稿が増えた。

「インターネット広告費」は７．８％増の３兆３３３０億円。テレビでネット動画を見る人が増えたことなどから、テレビ関連動画広告費が大きく伸びた。ネット通販サイトの出店事業者による広告費も増えた。

コロナ禍で中断していたイベントや展示会が再開され、「プロモーションメディア広告費」も３．４％増の１兆６６７６億円と堅調だった。人流回復で交通広告も伸びた。

一方、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの「マスコミ４媒体広告費」は３．４％減の２兆３１６１億円。前年に北京冬季五輪があった反動などからテレビが落ち込んだ。

【時事通信社】