- 2024/02/06 掲載
米銀株は「攻め」好機、不動産巡る懸念でも信頼揺るがず=シティ
ニューヨーク州を地盤とする銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)は先週、予想外の赤字決算と減配を発表。あおぞら銀行も先週、2024年3月期の連結業績予想を下方修正した。
ただ、シティは、両行の発表によって注目された商業用不動産(CRE)関連の懸念は、より広範な銀行株グループに対するシティの信頼を揺るがすものではないと指摘。CREを巡っては、オフィス向けローンへのエクスポージャーが投資家最大の懸念となっているが、シティがカバーしている銀行ではそのようなローンは全体の1─4%に過ぎないとした。
シティのアナリストは「現在の環境では、投資家は守りよりも攻めに徹するべきとの見方を維持している」とし、シチズンズに対する投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。またM&Tバンクに対する投資判断「買い」を再表明。経営陣による「前向きなコメント」が市場の信頼回復につながるした。
シチズンズとM&TバンクはKBW銀行指数構成銘柄の中で、NYCBの決算発表以降、最もアンダーパフォームしていた。
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