- 2025/04/24 掲載
英公的部門純借入額、24/25年度は予想を大幅に上回る
予算責任局(OBR)が先月発表した公式予測(1373億ポンド)を大幅に上回った。財政への圧力が一段と強まった。
英国では近年、低成長、高い利払い負担、根強いインフレを背景に英国債のボラティリティーが増している。
24/25年度の財政赤字は国内総生産(GDP)比5.3%。23/24年度の4.8%から増加した。OBRの予想は4.8%だった。
イングランド・ウェールズ公認会計士協会(ICAEW)の公共部門・税務担当ディレクター、アリソン・リング氏は、少なくとも理論的には、今月導入された企業増税が財政を支えることになると指摘。
その上で「残念ながら、増税と世界的な貿易戦争による経済的な逆風が引き続き財政を圧迫する可能性があり、財務相にかなりのプレッシャーがかかる」と述べた。
シンクタンクの財政研究所(IFS)は、財政規律を守るために必要な余裕が29/30年度までに100億ポンドしかないリスクがあると述べた。
3月単月の公的部門純借入額(国有銀行を除く)は164億4400万ポンド。ロイターがまとめた市場予想は160億ポンドだった。利払い費は43億ポンドと、3月としては記録的な額となった。
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