- 2024/02/01 掲載
アディダス、24年業績見通しが市場予想下回る 株価急落
[ロンドン 1日 ロイター] - ドイツのスポーツ用品大手アディダスが1日発表した2024年の業績見通しは市場予想を大幅に下回った。これを受け、同社の株価は8%急落している。
業績予想は、生産を終了したスニーカーブランド「イージー(YEEZY)」の在庫を原価で販売すると想定している。アディダスは米ラッパーのイェ(旧名カニエ・ウェスト)氏とイージーを共同開発したが、同氏の反ユダヤ主義的発言により協業を解消した。
ナイキやプーマなど同業他社も、今年の利益が低迷すると警告している。消費者が生活必需品以外の支出を切り詰めていることが背景だ。
アディダスは24年の営業利益を約5億ユーロ(5億3995万ドル)と予想。同社がまとめた市場予想は12億9400万ユーロだった。
北米市場が特に厳しいと指摘。24年の増収率が全体で「1桁台半ば」になると予想した。市場予想は9%増だった。
ビョルン・ガルデン最高経営責任者(CEO)は「各国の消費者心理はもちろん良くはない。商品を買うために消費者が各国で行列を作っているわけではない」と発言。紅海の輸送の混乱で出荷が遅れ、コストが上昇していると指摘した。
23年の営業利益は2億6800万ユーロで、前年の6億6900万ユーロから減少。同社は1億ユーロの赤字を予想していた。
23年の売上高はイージーを含めたベースで214億ユーロ。イージーを除くベースでは206億ユーロだった。
昨年12月のアルゼンチンペソ切り下げで「深刻な影響」が出るとも指摘した。
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