- 2024/02/01 掲載
シェル、23年通期は30%減益 4%増配と自社株買い発表
[ロンドン 1日 ロイター] - 英石油大手シェルが1日発表した2023年通期決算は、石油・ガス価格の下落を背景に280億ドルの黒字となり、過去最高益を記録した前年から30%の減益となった。
ただ同社は4%の増配と自社株買いの延長を発表した。
第4・四半期の調整後利益は73億ドル。市場予想の60億ドルを上回った。前年同期は過去最高の98億ドルだった。
第4・四半期は液化天然ガス(LNG)のトレーディングが好調だったが、精製と石油トレーディングが不振だった。
配当は前四半期から4%引き上げ1株当たり0.344ドルとした。前年比で20%の増配。コロナ禍による歴史的な減配以降、7回目の増配となる。
今後3カ月間で追加で35億ドルの自社株買いを行うことも発表した。
23年の株主還元は230億ドル近くに達した。時価総額の10%以上、営業キャッシュフローの40%以上に相当する。
ワエル・サワン最高経営責任者(CEO)は「24年を迎え、当社は引き続き組織を簡素化する。排出量を減らし、価値を高めることを重視する」と述べた。
第4・四半期のフリー・キャッシュフローは70億ドルに減少し、23年の最低を記録。前年の155億ドルの半分以下となった。
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