- 2024/01/17 掲載
モルガンS、第4四半期収入予想上回る 投資銀業務好調
[16日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーが16日に発表した2023年第4・四半期決算(12月31日まで)は、債券引き受けで投資銀行業務の回復が後押されたことで、収入が予想を上回った。ただ、昨年の中堅銀行破綻に関連して5億3500万ドルの費用を計上したことで利益が圧迫された。
純収入は129億ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の127億5000万ドルを上回った。
純利益は15億ドル(希薄化後1株当たり0.85ドル)と、前年同期の22億ドル(同1.26ドル)から減少した。
投資銀行部門の収入は前年同期比5%増加し、業界全体を上回った。債券引き受けによる収入は投資適格債の発行増を受け、25%急増した。
ウェルス・マネジメント部門の純収入は前年同期比横ばいの66億5000万ドル。債券・株式からの純収入も横ばいだった。
モルガン・スタンレーは、昨年の中堅銀行2行の破綻を受け160億ドル近くが流出した政府預金保険基金を補充するために特別金を支払っている大手行の1つ。合計5億3500万ドル(規制当局への特別査定費用2億8600万ドル、弁護士費用2億4900万ドル)を負担した。
23年通年の純収入は541億ドルと、前年の537億ドルから減少。希薄化後1株当たりの純利益は5.18ドルと、6.15ドルから減少した。
24年について、シャロン・イェシャヤ最高財務責任者(CFO)はロイターのインタビューに対し「ガイダンスを変更する計画はない。ソフトランディング(軟着陸)を前提に楽観的に取り組んでいる」と述べた。
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