- 2023/11/09 掲載
楽天、赤字2084億円=携帯事業の不振続く
楽天グループが9日発表した2023年1~9月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が2084億円の赤字となった。1~9月期の赤字は5年連続。契約者数が伸び悩んでいる携帯電話事業で基地局整備の負担が重く、大幅赤字となったことが響いた。
携帯電話子会社の楽天モバイル(東京)の通信契約数は、データ通信無制限の「最強プラン」の導入もあり、8月に500万回線を突破した。ただ、楽天グループは携帯事業の黒字化に800万~1000万回線が必要と分析。来年以降の単月赤字解消を目指す。
楽天は20年、携帯事業に本格参入した。データ使用量が少ない契約者を無料にする「0円」プランで契約者を集めたが、プラン廃止で他社への乗り換えが続出した。
先月下旬には、楽天モバイルが屋内でもつながりやすい「プラチナバンド」の割り当てを総務省から受けた。来年中にサービスを始め、つながりにくいイメージを払拭して顧客を開拓する考えだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕楽天グループのロゴマーク
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