- 2023/09/12 掲載
長期金利、一時0.720%=「マイナス金利解除」思惑で上昇―債券市場
日銀による金融政策の早期修正観測の広がりを受け、金利上昇圧力が顕著となっている。12日の東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時0.720%に上昇(債券価格は下落)、2014年1月以来9年8カ月ぶりの高水準を付けた。日銀が年内にもマイナス金利政策を解除するとの思惑から、国債を売る動きが強まった。
足元の金利上昇は、9日に一部で報じられた日銀の植田和男総裁のインタビュー記事がきっかけだ。この中で植田総裁は、2%の物価目標実現の是非を年末までに判断する可能性があると発言。その際の政策修正の具体的手法に関し、マイナス金利政策の解除を含めたさまざまな選択肢があると言及した。
これを受け市場では、「マイナス金利解除は予想外に早くなる可能性がある」(国内証券)との見方が浮上。金利上昇圧力が急速に強まった。
【時事通信社】
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