- 2023/09/12 掲載
米JMスマッカーが56億ドルでホステス買収、スナック菓子強化へ
[11日 ロイター] - 米食品大手JMスマッカーは11日、米菓子会社ホステス・ブランズを債務込みの56億ドルで買収することに合意した。スナック菓子の品ぞろえ強化を図る狙いとみられる。
買収は現金と株式で実施。債務抜きの買収額は約46億ドル、ホステス1株当たりでは34.25ドルとなる。ホステスが身売りを模索しているとロイターが伝えた日の株価に対しては54%のプレミアムを乗せた水準だ。
スマッカーによると、買収手続きは今年度の第3・四半期中に完了する見通し。ホステスの2023年業績予想に基づくと調整後の利払い・税・償却前利益(EBITDA)の約17.2倍の金額を支払う形になるという。
JPモルガンのアナリストチームは11日のノートで「JMスマッカーの視点ではこの取引が好ましいとは言えない。何よりもまずは買収額が高過ぎる。われわれはJMスマッカー(でも誰でも)がこんな金額を支払おうとすることにびっくりしている」と述べた。
ただ大手加工食品業界の間では、ブランド製品の拡充を目的とする合併・買収の動きが続いている。製品の値上げがもたらすプラス効果が一巡し、今後は販売数量を増やす方針に転じているためだ。
既に米インスタント食品大手キャンベル・スープは、食品会社ソボス・ブランズを27億ドルで買収することに合意。英食品・日用品大手ユニリーバは、フローズンヨーグルトの米ヤッソを買収すると表明している。
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