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  • 長期金利、0.705%に上昇=マイナス金利解除観測が浮上―東京債券市場

  • 2023/09/11 掲載

長期金利、0.705%に上昇=マイナス金利解除観測が浮上―東京債券市場

時事通信社

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東京債券市場で11日、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが0.705%に上昇(債券価格は下落)した。想定を上回る物価上昇を受け、日銀が早い段階でマイナス金利解除などの政策修正に動くのではないかとの観測が台頭。2014年1月以来、9年8カ月ぶりの高い水準で、今後、住宅ローン金利の上昇など経済活動に影響が及ぶ可能性がある。

債券市場では、日銀が7月下旬に長期金利の変動許容幅の上限を1%に事実上引き上げる政策修正に踏み切ってから、金利上昇圧力が強まっていた。さらに植田和男総裁が、一部報道機関の9日付インタビュー記事で、賃上げの動向も含めて2%の物価上昇目標達成の是非を年内にも判断する可能性を示唆。早ければ来年1月のマイナス金利解除の可能性が意識され、11日は幅広い年限の債券売りが加速した。

日銀内では早期の政策修正に前向きな見解が出ている。田村直樹審議委員は8月30日の北海道釧路市での記者会見で、来年1~3月に物価目標の実現が見通せられれば「マイナス金利解除も選択肢の一つだ」と発言。市場は「植田総裁は予想以上に政策修正に前向きだ」(資産運用会社)として、長期金利は年内にも0.8%台まで上昇するとの見方も出ている。

日銀は11日午後、臨時で期間5年の資金供給オペレーション(公開市場操作)を14日実施すると通告。金利上昇圧力を抑制する狙いとみられるが、その後も債券売りは止まっていない。

外国為替市場では、円相場が一時1ドル=145円90銭台まで上昇。前週に付けた147円80銭台から2円近く円高・ドル安に振れた。日米金利差拡大から円安進行が止まらない状況だったため、植田氏の発言は「過度な円安へのけん制」(外資系証券)との見方も出ている。午後5時現在は146円18~19銭と前週末比1円21銭の円高・ドル安。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京債券市場で長期金利が0.705%に上昇したことを示すモニター=11日午後、東京都中央区

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