- 2023/09/09 掲載
米国株式市場=S&P小反発、来週の米CPIに注目
今後の米金利の道筋を巡る手掛かりを示す可能性があるとして、来週発表される8月米消費者物価指数(CPI)が注視されている。
CMEのフェドウォッチによると、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、約93%の確率で金利が据え置かれると予想されている。一方、11月会合での利上げの確率を53.5%織り込んでいる。
また、米債市場で2年債利回りが上昇したことも株価の重しとなったもよう。
ラデンバーグ・サルマン・アセット・マネジメントのフィル・ブランカート最高経営責任者(CEO)は「原油価格は一段高となり、(来週発表の)米CPIは予想を上回る可能性がある」と指摘。「米連邦準備理事会(FRB)が窮地に追い込まれる可能性があるという問題がある。利上げの遅行効果を踏まえ、利上げを一時停止したとしても、終了というわけではない」という見方を示した。
週間では、S&Pが1.3%安、ナスダック総合が1.9%安で、ともに3週間ぶりの下落。ダウ工業株30種も0.8%安となった。
この日は、アップルが小反発し、0.3%高。ただ、引けにかけて上昇勢いは失速し、終値は日中高値を2ドル程度下回った。
S&P主要セクターでは、情報技術セクターが上昇して引けた。原油相場の上昇に伴い、エネルギーは0.97%高。ディフェンシブの公益も続伸し、0.96%高。
一方、不動産は0.63%安と、下げが目立った。
そのほか、スーパーマーケット大手のクローガーは3%高。調整後の四半期利益が市場予想を上回ったことが好感された。
半面、ゲーム販売のゲームストップは6%安。規制当局が同社のライアン・コーエン会長の調査を行っているという報道が売り材料となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.14対1の比率で上回った。ナスダックでは1.19対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は88億9000万株。直近20営業日の平均は99億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34576.59 +75.86 +0.22 34487.4 34627.8 34473.
1 5 57
前営業日終値 34500.73
ナスダック総合 13761.53 +12.69 +0.09 13754.7 13843.3 13733.
1 7 18
前営業日終値 13748.83
S&P総合500種 4457.49 +6.35 +0.14 4451.30 4473.53 4448.3
8
前営業日終値 4451.14
ダウ輸送株20種 15208.43 -90.68 -0.59
ダウ公共株15種 871.75 +7.42 +0.86
フィラデルフィア半導体 3565.99 -16.12 -0.45
VIX指数 13.84 -0.56 -3.89
S&P一般消費財 1330.46 +0.44 +0.03
S&P素材 513.26 +0.64 +0.12
S&P工業 890.79 -4.15 -0.46
S&P主要消費財 753.62 +1.17 +0.16
S&P金融 569.00 +1.34 +0.24
S&P不動産 229.25 -1.45 -0.63
S&Pエネルギー 700.97 +6.72 +0.97
S&Pヘルスケア 1535.49 -0.69 -0.04
S&P通信サービス 228.39 +0.80 +0.35
S&P情報技術 3054.92 +6.30 +0.21
S&P公益事業 318.83 +3.04 +0.96
NYSE出来高 7.77億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 32580 + 160 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 32520 + 100 大阪比
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