独成長率予想、23年は－0.4％に下方修正　24年は＋1.2％＝ＤＩＷ

[ベルリン ８日 ロイター] - ドイツ経済研究所（ＤＩＷ）は８日、今年の経済成長率予想をマイナス０．４％とし、従来のマイナス０．２％から引き下げた。第２・四半期が予想以上に低調だったことが理由。

個人消費が鈍いことに加えて、中国の需要低迷による輸出の不振が独経済の回復を遅らせていると指摘した。

ＤＩＷの予測・経済政策チーム共同責任者ティム・ボンケ氏は「家計の消費意欲はインフレ率の大幅な低下から恩恵を受けるはずだ。しかし輸出主導型の独経済は世界経済が改善しているにもかかわらず加速が遅れている」と述べた。

ＤＩＷは第２・四半期の成長率は横ばいで、第３・四半期は一時的な伸びにとどまると予想した。２０２４年と２５年はいずれも１．２％の成長を見込んでいる。

同チームの共同責任者ジェラルディン・ダニークネドリック氏は、賃金・給与の大幅な上昇で家計の消費意欲が大幅に向上し、独経済は回復し始めるとの見方を示した。