- 2023/09/08 掲載
中古車大手ネクステージで不正=斉藤国交相「事実確認したい」―保険契約捏造も
中古車販売大手ネクステージで不正が疑われる複数の事案が判明した。同社は8日までに、下取りした車に対して社員が友人名義で保険契約を捏造(ねつぞう)した事案があったと発表。タイヤがパンクした際に無料で新品と交換する「タイヤ保証」に関しても、社員による不正な保証申請が確認され、国土交通省は事実関係の確認に乗り出す意向だ。
ネクステージによると、2020年10月に保険獲得の実績が芳しくなかった社員が、友人から名義を借りて、下取りした車を対象に任意保険の契約を捏造した事案が起きた。その後の調査で、この社員の勤務先とは別の店舗を含め、計7人の類似事案を確認。当時、社員を懲戒処分とし保険会社に報告したという。
20年3月には、パンクしたタイヤを無料で交換する「タイヤ保証」サービスで、社員がタイヤの横にボルトを置いて写真を撮り、パンクに見せかけて保証会社に申請したことも判明した。
斉藤鉄夫国交相は8日の閣議後記者会見で、ネクステージに関し「道路運送車両法の観点から事実関係を確認したい」との認識を示した。鈴木俊一金融相も、保険契約者保護に欠ける問題があれば「法令に基づき厳正に対処する」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕中古車販売大手ネクステージの看板(資料写真)
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