- 2023/09/08 掲載
午前のドルは147円前半で小動き、急落後持ち直す
[東京 8日 ロイター] - 午前のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(147.29/147.30円)とほぼ同水準の147円前半で推移している。鈴木俊一財務相の円安けん制発言を受けて、ドルは一時146.60円まで急落する場面もあったが、徐々に切り返した。
ドルは朝方かややや軟調に推移。147円前半で推移していたドルは、鈴木財務相の発言を受けて一気に146円後半へ急落した。鈴木財務相は8日、為替相場が過度に変動する場合には「あらゆる選択肢」を排除せず、適切に対応する考えを改めて示した。同日午前の閣議後会見で語った。
その後、ドル/円相場は急速に円高方向に振れたが、市場関係者からは、機械取引の影響ではないか、との指摘が聞かれた。
鈴木財務相の発言を巡っては、「6日の神田真人財務官の発言と比べて目新しいコメントはなく、そこまで危機迫る感じではない、との見方でドルは値を戻したようだ」(トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏)との指摘があった。
井口氏は、足元のドル/円の動きはそれほどボラティリティーが高まっているわけではないとして、「よほどのスピードで円安が進まない限りは、実弾介入の可能性は低いのではないか」と話した。
目先のドル/円については、米経済が堅調で、かつ米金利高が続いていることから、「小じっかりの展開が見込まれる」(国内信託銀・営業担当)との意見が聞かれ、147円台を中心とした推移が続きそうだ、という。
ユーロ/ドルは1.0716ドル付近、ユーロ/円は157.77円付近でじり高。ユーロの買い戻しが優勢となっている。
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