梱包材大手が合併協議、スマーフィット・カッパとウエストロック

[ダブリン ７日 ロイター] - アイルランドの欧州梱包材最大手のスマーフィット・カッパは７日、同業で米第２位のウエストロックとの合併を協議中だと発表した。実現すれば梱包材で世界最大となる。

合併後の新会社の社名はスマートフィット・ウエストロック。グローバル本社をダブリンに置き、ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）に上場する。資金面の条件は明らかにされておらず、確定後に公表するという。手続きの完了には株主の承認、資産査定、当局からの承認獲得が必要となる。

ウエストロックの株主が新会社の株式を受け取る。現在の株価で試算した合併後の新会社の時価総額は約１９０億ドル。両社の６月末までの１年間の合計売上高は３４０億ドル。

従業員数は両社合わせて１０万人前後。スマーフィットによると、合併完了後の初年末時点に税引き前のランレートベースで年４億ドル余りのコスト削減効果を想定している。また合併に伴う一時的なコストは２億３５００万ドルとなる見込み。

スマートフィット・カッパはパンデミック期の梱包材や電子商取引需要の高まりが追い風になっている半面、経済の再開と製造業者の梱包材在庫圧縮が痛手となっている。