- 2023/09/08 掲載
ゴールドマンCEOが個人批判に不快感、IPOやM&Aの活発化期待
[ニューヨーク 7日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は7日、CNBCテレビのインタビューで、ここ数週間自身に批判的な意見が報道されていることについて、個人攻撃を受けるのは「面白くはない」と心境を語った。
ソロモン氏の「猪突猛進」的なリーダーシップと戦略を巡って、複数のメディアが関係者の厳しい声を伝えている。
これに対してソロモン氏は「自分のことを描いた風刺画があるということを私自身知らないし、同僚や顧客と話をしても彼らも認識していない。しかし言われていることについて反省はやめないし、私は常にどうすればもっと適切な行動ができるか考えようとしている」と述べた。
ゴールドマンはリテール事業への参入につまずき、消費者金融部門マーカスの大部分を手放しつつあるほか、フィンテック企業グリーンスカイも売却。第2・四半期の利益は、消費者金融や不動産投資に関連する減損処理が響き、60%も落ち込んだ。
しかしソロモン氏は、資本市場は持ち直してきており、ソフトバンクグループ傘下のアームなどの新規株式公開(IPO)が順調な結果になれば、市場がさらに活発化するとの期待を示した。
また企業経営者の間で先行きに対する信頼感が改善している点を踏まえ、こうした状況が今後の企業合併・買収(M&A)増加につながる公算が大きいと予想した。
米当局が提案している銀行資本規制の厳格化については「行き過ぎだ」と指摘。こうした基準では銀行システムをより安全にできないまま、融資が引き揚げられて経済成長を損ないかねないと警告した。
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