- 2023/09/08 掲載
原油先物は需要懸念で続落、週間では上昇へ
[東京 8日 ロイター] - アジア時間8日の原油先物は世界的な需要鈍化への懸念が根強い中、続落している。ただ、供給逼迫が予想される中、週間では2週連続の上昇となる見込みだ。
北海ブレント先物は0050GMT(日本時間午前9時50分)時点で0.33ドル(0.4%)安の1バレル=89.59ドル。米WTI先物も0.33ドル(0.4%)安の86.54ドル。ただ、両先物ともに週間では約1%上昇している。
今週はサウジとロシアが自主的な原油供給制限を年末まで延長すると発表したことを受け、冬の需要ピーク時に供給不足に陥る可能性が懸念され、両先物は一時10カ月ぶり高値を付けた。
野村証券のシニアエコノミスト、大越龍文氏はこのところの上昇を受け、投資家は利益を確定したと指摘。原油相場は供給減少のニュースを織り込んでおり、上昇に転じるには世界的な需要拡大、特に中国の需要拡大が明確に示される必要があるとの見方を示した。
一方、米エネルギー情報局(EIA)が7日発表した週間在庫統計で米原油在庫はアナリスト予想以上に減少し、相場を下支えした。
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