過度な変動にはあらゆる選択肢排除せず対応＝為替で鈴木財務相

Takaya Yamaguchi

［東京　８日　ロイター］ - 鈴木俊一財務相は８日、為替相場が過度に変動する場合には「あらゆる選択肢」を排除せず、適切に対応する考えを改めて示した。同日午前の閣議後会見で語った。

為替について財務相は「従来から申し上げているとおり、為替相場はファンダメンタルズ（経済の基礎的条件）を反映して安定的に推移することが重要」と指摘した。

過度な変動は望ましくないとの認識も示し、「政府としては為替市場の動向に高い緊張感をもって注視し、過度な変動に対しては、あらゆる選択肢を排除せず、適切な対応を取りたい」と述べた。

２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）の開幕に先立ち、「足元の世界経済にはロシアのウクライナ侵略や世界的な金融引き締めが続くなかで下方リスクが依然として存在している」との認識も併せて示した。

そのうえで鈴木財務相は「Ｇ２０サミットにおいて世界経済の諸課題について建設的な議論がなされることで、世界経済の安定かつ持続的な成長に向けて有意義な成果があげられることを期待している」と語った。