- 2023/09/07 掲載
午後3時のドルは147円半ば、一時10カ月ぶり高値 介入警戒続く
ドルは東京市場でも底堅い動きが続いた。米経済指標の上振れを手がかりに進んだ前日のドル高の勢いに実需の買いが加わり、午前10時前に前日東京市場でつけた高値147.82円をわずかに上抜けた。
高値更新でも上げ幅が広がらなかったのは、円買い介入を警戒して「買い上がった向きが速やかに利益確定に動くことが多い」(FX会社)ためだという。一方で「米経済が強く米金利も高水準で推移する一方、日銀(の金融政策)は動かないのでドルが買われやすい」(ステート・ストリート銀行の東京支店長・若林徳広氏)状況も変わらず、下押しも限られた。
前日午前に円相場が大きく反応した神田真人財務官に続き、松野博一官房長官も同日午後の会見で「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視し、過度な変動に対してはあらゆる選択肢を排除せず、適切な対応を取る」と述べた。
市場では「海外勢の中には、かなり強いトーンとして受け止めた向きが少なくなかったようだ。ドル/円の上昇見通しは変わらないので、上値を買い上がるのではなく、押し目を拾う戦略が有効だろう」(外銀アナリスト)との声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.57/147.60 1.0717/1.0721 158.18/158.22
午前9時現在 147.70/147.73 1.0722/1.0726 158.41/158.42
NY午後5時 147.65/147.68 1.0726/1.0730 158.39/158.43
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