- 2023/09/04 掲載
今年の米新学期消費、過去最高予想 学生ローン返済再開でも活況
[1日 ロイター] - 米国の「新学期消費」が好調だ。新型コロナウイルス禍で停止していた学生ローンの返済が10月から再開されるため、家計の負担は重いはずだが、今年の支出額は過去最高を記録するとみられている。
全米小売業協会(NRF)によると、今年の新学期関連消費は昨年を240億ドル以上上回り1350億ドルを超える見込み。
「経済的に厳しいにもかかわらず、消費者は欲しい商品やサービスを購入する方法を見つけている」とベリキャストの小売・消費者行動専門家、チップ・ウェスト氏は指摘する。
小売り大手ウォルマートでは、新学期関連商品が5─7月期に計画以上の売れ行きだったという。
ベストバイのマシュー・ビルナス最高財務責任者(CFO)は8月29日、電子製品への需要が予想をやや上回っており、新学期関連の消費が若干長期化していると述べた。
NRFの8月の調査では、約70%がラップトップPC(パソコン)やPC関連製品を購入する予定と答えた。
<「ジョーツ」、透けるバックパックが人気>
今シーズン人気を博しているのはデニムのショートパンツ「ジョーツ」で、中身が見えるビニールのバックパックも売れている。
ジョーツは10代、20代のヒットアパレル商品の一つと元ポロラルフローレン製品部門幹部でMBSコンサルティング・ソリューションの創業者メリッサ・コーエン氏は述べた。
透けるバックパックは、「安全上の懸念」から使用を義務付ける学校が増えている。背景には学校での銃乱射事件が後を絶たないことがある。ウォルマートによると、ここ数年、透けるバックパックへの需要はテキサス州、フロリダ州、ミシシッピ州を中心に拡大しており、専用コーナーを作って販売しているという。
スポーツアパレルメーカー、ルルレモンのカルバン・マクドナルド氏も、今四半期の売れ筋商品の一つがバッグだと指摘。同社の透けるバックパック「クリア・バックパック・ミニ」は、9月1日時点で米オンライン販売サイトで売り切れになっていた。
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