- 2023/09/02 掲載
米、雇用増の裾野広がる 増加業種数が1月以来最多=8月雇用統計
[1日 ロイター] - 米労働省が1日発表した8月の雇用統計で、雇用増に貢献した業種の数が今年1月以来の多さとなったことが分かった。8月は失業率が3.8%に上昇したが、失業率の上昇が労働市場の弱体化を示すものではないとの見方が改めて裏付けられた。
労働省は毎月の雇用統計と共に、雇用を増やしている業種を追跡する雇用ディフュージョン・インデックス(DI)を公表。8月の雇用DIは63.8と、前月の56.8から上昇した。指数が50を上回ると、雇用を増加させた業種が削減した業種を上回っていることを示す。
雇用増が最も顕著だったのは金利に敏感な製造業で、DIは55.6と、前月の47.9から上昇し、昨年11月以来の高水準を付けた。
雇用DIは月ごとの変動が大きく、12カ月移動平均でみると、8月は60.6と、2022年7月に付けたピーク(74.1)からは着実に低下している。
8月の雇用DIの回復が継続するかは不明。ただ、PNCのチーフ・エコノミスト、ガス・フォーチャー氏は「DIは22年の水準からは低下傾向にあるが、景気サイクルを踏まえると想定内」としている。
8月の雇用統計で非農業部門雇用者数は18万7000人増加。失業率は3.8%で7月の3.5%から上昇。2022年2月以来の高水準となった。
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