- 2023/09/02 掲載
ユーロ圏の賃金圧力は健在、物価上昇リスク=クロアチア中銀総裁
ロイター・グローバル・マーケット・フォーラムで、9月14日のECB理事会における自身のスタンスについて明言しなかったが、政策金利がピークに達したとECBが結論付けるには数カ月かかり、インフレ率が目標の2%に回帰すると確信するには来春までかかるかもしれないと指摘。「賃金圧力はまだあり、最近のデータからはそれが大きく緩和するとは思えない」とし、そのような状況下でディスインフレが実現するのは難しいとの認識を示した。
また「ターミナルレート(政策金利の最終到達点)に到達しつつある」としながらも、その明確な到達時期は不明とした。
さらに成長率がECBの予測よりも軟化しているとし、「経済が大幅に減速すれば、その分インフレもより鈍化する。そしてECBの反応はもちろん、利下げを早めるか、より積極的に行うかだ」とした。
一方で、インフレ率が2%に向けて持続可能な低下経路にあり、実質金利がプラス圏にあるという明確な証拠を得るまでは、ECBによる利下げはあり得ないとした。
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