急激な為替変動望ましくない、今後も「動きを注視」＝鈴木財務相

［東京　１日　ロイター］ - 鈴木俊一財務相は１日、急激な為替変動は望ましくないとの考えを改めて示した。市場動向を注視する考えも強調した。同日午前の閣議後会見で語った。

鈴木財務相は為替について「先日来お答えしたものに、とくに追加で申し上げることはない」と断ったうえで、「為替の動向は市場によって決定される、ファンダメンタルズに基づいて決定される」と言及。「しかし急激に変動することは望ましくない。前回も申し上げたとおり、今後とも動きを注視していきたい」と述べた。

過去最大となる２０２４年度予算要求に関しては「現在、事務方において係数の取りまとめ作業を行っている」と、要求総額への明言は避けた。

年末の予算編成過程では「歳出構造を平時に戻していくとともに緊急時の財政支出を必要以上に長期化、恒常化させないよう取り組む」とし、「潜在成長率の引き上げや社会課題の解決に重点を置いたメリハリの効いた予算編成を行う。財政健全化をしっかり進めていきたい」と語った。