- 2023/09/01 掲載
午前の日経平均は5日続伸、TOPIXはバブル後高値
日経平均は98円安と反落してスタートしたが、その後はプラス転換し、上げ幅を徐々に拡大。前場引けにかけては、一時、前営業日比約226円高の3万2845円46銭まで上値を伸ばした。朝方に売られていた指数寄与度の大きい銘柄がプラスに転じるなどし、相場を押し上げた。
岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「特段の材料がない中で、意外に強いなというのが第一印象」と指摘。海外経済の不透明感が払しょくされてきたことや、堅調な企業業績への安心感、休暇を取っていた海外投資家が戻ってきたことなどが、足元の株高を支えているのではないか、との見方を示した。ただ、後場にかけては米雇用統計の発表を控え、徐々に手控えムードが広がるのではないか、という。
市場では「ジャクソンホール会議を無難に通過し、足元では米国で弱い経済指標が出てきていることもあり、過度な金利の先高観が後退しており、日本株の追い風となっているのだろう」(国内運用会社のストラテジスト)との声も聞かれた。 TOPIXは0.88%高の2352.58ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5927億6300万円だった。東証33業種では、鉱業や鉄鋼、銀行など全業種が値上がりした。
個別では、主力のリクルートホールディングスが3.1%高、ソニーグループが3.2%高、三菱UFJフィナンシャル・グループが1.8%高と、堅調に推移した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1326銘柄(72%)、値下がりは427銘柄(23%)、変わらずは81銘柄(4%)だった。
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