米フォード、ＥＶの主な競合は「ＧＭやトヨタでなく中国勢」

[２５日 ロイター] - 米フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者（ＣＥＯ）は２５日、電気自動車（ＥＶ）では中国のメーカーが主要な競争相手となっているが、規模で劣っているためコストで競争するのはハードルが高いとの認識を示した。

「ＧＭ（ゼネラル・モーターズ） やトヨタ（自動車）ではなく、中国勢が主な競争相手だと考えている」とモルガン・スタンレーのイベントで語った。「中国勢が強豪になるだろう」と予想した。

世界最大の自動車市場である中国にはトップクラスのバッテリー技術があり、ＥＶ生産の中心地となっていると指摘。中国メーカーの「勝ち組」として比亜迪（ＢＹＤ）、吉利（ジーリー）、長城汽車、重慶長安汽車、上海汽車集団の名前を挙げた。

ファーリー氏は、フォードが中国の自動車メーカーに勝つためには、独自のブランディングあるいはコスト低減が必要だと述べた。「しかし、規模が５倍の競合相手にどうやってコストで勝つことができるのか」と疑問を投げかけ、欧州の人々は中国の自動車メーカーを受け入れたので、今では欧州で大量に売れていると指摘した。