- 2023/05/25 掲載
天然ガスの米国内価格、LNGの輸出拡大に伴って上昇へ=EIA
EIAは2023年版エネルギー見通しの補足資料で、LNGの輸出量を異なる水準に設定した3つのシナリオで、天然ガスの集積地ルイジアナ州ヘンリーハブにおける取引価格への影響を分析した。
EIAによると、LNGの国際価格が低い場合には、米国は2050年に日量153億立方フィートのLNGを輸出する可能性があり、ヘンリーハブにおける天然ガス価格は100万英国熱量単位(BTU)当たり3.30ドルになると予想される。
逆にLNGの国際価格が上振れしてLNG輸出施設の開発が加速すれば、2050年にLNGの輸出は日量482億立方フィート、ヘンリーハブにおける天然ガス価格は4.30ドルとなる見通しだ。
EIAは、パイプラインによる輸送とLNGを合わせた全体のガス輸出が2030年代序盤にかけて米国産天然ガスの需要を左右する最大の要因になると指摘した。
米国のLNG輸出施設は現在、処理能力が日量114億立方フィート。加えて処理能力73億立方フィートの施設が建設中だ。さらに183億立方フィートの施設が承認済みだが、最終的な投資判断が下されていない。
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