- 2023/05/24 掲載
中国、「京津冀」地域に先進工場集積地を建設へ EVなど生産
[北京 23日 ロイター] - 中国政府は23日、「京津冀」(北京市・天津市・河北省)地域に世界的な先進工場集積地を建設する計画を明らかにした。電気自動車(EV)やロボットなどを生産する。
中国指導部は米国との緊張が高まる中、現代的な産業システムを構築し、技術革新を進める意向を表明している。
京津冀は、指導部が約10年前から経済統合を目指している地域。経済統合は格差是正や公害抑制にもつながる可能性がある。
工業情報化省は声明で「中国の重要な産業開発高地として、新たな状況、新たな課題、新たな要求に直面する中、京津冀の協調した産業開発促進という課題の緊急性がさらに増している」と表明した。
同省によると、京津冀地域の開発では集積回路(IC)、ネットワークセキュリティー、電力設備、バイオ医薬品産業などの分野を重視する。
また新エネルギー車、インテリジェント・コネクテッドカー、生物医学、水素エネルギー、ロボットといった産業のほか、人工知能(AI)、生命科学、航空宇宙技術の研究も発展させる。
習近平国家主席は2017年、京津冀の経済統合を進め、北京の混雑と公害を緩和する国家主導の取り組みの一環として、雄安新区を建設する計画を発表。
習氏は今月、雄安を訪問し、国有企業などを北京から雄安にさらに移転する方針を示した。北京の南西約100キロメートルに位置する雄安は、北京の「非首都機能」の受け入れ先となっており、すでに一部の大学、政府機関、企業が移転している。
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