- 2023/05/24 掲載
NZ中銀、0.25%利上げ 政策金利5.5%で予想到達点に
[ウェリントン 24日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は24日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を25ベーシスポイント(bp)引き上げて5.5%とした。インフレ率が依然高すぎるとの見解を改めて示す一方で、今年の景気後退入りを引き続き見込んだ。
ロイターが実施したエコノミスト調査では、25人中21人が25bpの利上げを予想していた。利上げは2021年10月以降12会合連続。政策金利は14年余りぶりの高水準となった。
中銀は声明で、消費者物価上昇率が1─3%の目標範囲に確実に戻るようにし、持続可能な最大雇用を支援するため、OCRは当面制約的水準にとどまる必要があるとした。
中銀は引き続き、政策金利が現水準の5.5%でピークを迎え、2024年半ばまで同水準にとどまると予想しているとした。
中銀の発表を受けてNZドルは1%下落し、3週間ぶりの安値となる1NZドル=0.6185米ドルを付けた。2年物スワップ金利は5.2350%と、この日付けた14年ぶりの高水準である5.5750%から低下した。
議事要旨によると、金融政策委員会は金利据え置きも検討。7人の委員のうち5人が利上げを支持した。
中銀はまた、第2・四半期と第3・四半期がマイナス成長になると予想。2期連続のマイナス成長は景気後退と見なされる。
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