英総合ＰＭＩ、5月速報値は53.9に低下　サービス業の値上げ加速

[ロンドン ２３日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバル／ＣＩＰＳが２３日に発表した５月の英国の総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は５３．９となり、１年ぶりの高水準だった前月の５４．９から低下した。ただし、好不況の分かれ目となる５０は４カ月連続で上回った。

ＰＭＩ調査によると、サービスセクターの企業は５月、需要拡大を受けて急ピッチで値上げを実施した。イングランド銀行（英中央銀行）は根強いインフレへの懸念を強めそうだ。

ＰＭＩは、サービス業と製造業で再び明暗が分かれた。サービスが、前月の１年ぶり高水準からは若干鈍化したものの、依然として拡大したのに対し、製造業は引き続き縮小した。

Ｓ＆Ｐグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、ＰＭＩは第２・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）が前期比０．４％増加し、第１・四半期の０．１％増から加速することを示唆していると指摘。

一方、サービス主導でインフレ圧力が改めて強まっているとし「イングランド銀行がサービス経済における頑固なまでに強いインフレ圧力を弱めるために、もっとやるべきことがあることを意味する」と述べた。