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- 2017/10/17 掲載
日本人は「人工知能に仕事を奪われること」を楽しみにしている
AI・RPA市場調査から判明!
「AIは職を奪うか」という議論
「機械学習などの人工知能(AI)が仕事や職を奪うかどうか」についての議論が活発だ。「仕事を奪うこと」を言い換えると、「(テクノロジーが代替し)自動化する」ことを指すケースも多い。現時点でAIのテクノロジーがどれくらい普及して人の仕事を置き換えるかの推測は困難だが、「ルール化された業務を自動化」できるソフトウェア「RPA」はここ1~2年で急速に広まりつつある。
そもそも、AIやシステムに仕事が代替されるかもしれないケースを、オフィスワーカーなどの従業員はどう考えているのだろうか。
NTTデータ経営研究所が7月に発表した、首都圏や都市部で働くオフィスワーカー約1000人に対する、AI/ロボットによる業務自動化に対する意識調査では、「AIに代替される領域は3割程度で、7割程度が自分の手元に残る」と考える傾向にあるという結果が出た。
また、手順や業務ルールが決まった作業に関して、「テクノロジーに代替されると思う」という回答は平均で89.6%という値を示した。
一方で、他者との会話や情報のやりとりなどのコミュニケーションが発生する業務は、「テクノロジーに代替されると思う」としたのは23.1%だった。 また、創造性を要求される業務も、「テクノロジーに代替されると思う」という回答は31.9%だった。
オフィスワーカーは「自分の仕事で自動化されるのは3割程度」と考えているだが、この数字が示すものは何だろうか。NTTデータ経営研究所は「手順とルールが決められた業務は自動化されるが、人とのコミュニケーションが発生する業務や、創造的な仕事は引き続き人が担うだろう」という回答者の考えがうかがえると指摘している。
「AIへの代替」がポジティブな理由
さらに同調査では、「業務へのシステムやAIなど人間の仕事の代替について」の設問で、「非常に楽しみであり効果に期待している」「期待をもっている」などのポジティブな回答が59.4%あったと指摘。「強い抵抗を感じる」「少し抵抗を感じる」などネガティブな回答の40.6%を上回る結果となった。なぜ「システムやAIが仕事を代替すること」が楽しみなのか。この理由について、「人間が行うべき仕事に集中できるようになる」という回答が最も多く、過半数を超える値を示した。
【次ページ】RPA導入の現状は? 2つの市場調査レポートが示すもの
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