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  • 2016/12/05 掲載

京王電鉄バスとゆうの森がkintoneでたどりついた業務改革のカギとは

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市場も労働人口も先細りする少子高齢化社会において、多様性の確保と、あらゆる人が働きやすいワークスタイルを確立するための業務改革が必要になる。京王電鉄バスは、サイボウズが提供するkintoneを活用し、情報システム部門が業務を改革する体制を構築した。同じくkintoneを活用して業務改革を実践した愛媛県の医療法人ゆうの森は、業務改革を経て「命との付き合い方」に向き合った。京王電鉄バスとゆうの森が、kintoneを活用してたどりついた業務改革のカギとは何なのか。
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京王電鉄バスとゆうの森に学ぶ改革の本質とは


情報システム部門が決定権を持つIT支出の割合は減少

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サイボウズ
代表取締役社長
青野 慶久氏
 11月9日と10日の2日間で開催されたサイボウズ主催「Cybozu Days 2016」。その基調講演「共に生きる」では、同社 代表取締役社長 青野 慶久氏 が「現場と情シス」の観点から「共に生きる」ことに迫った。ITを取り巻く環境はどのように変わっているのか、その中で情報システム部門は、IT部門はどのような取り組みをすべきなのか。

 まず、ITの導入先が大きく変わりつつあると青野氏は言う。情報システム部門が決定権を持つIT支出の割合は年々減っているというのだ。サイボウズのkintoneも、情報システム部門が購入しているのは2割程度だという。

「いま情報システム部門に求められている仕事は何なのか。あるアンケートによれば、それは新しいビジネスを実現できるシステムの企画や構築です。しかし一方で、システムの保守やセキュリティの維持など既存の業務も求められています」(青野氏)

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IT部門に求められていること

京王電鉄バスに学ぶ情報システム部門改革の秘密

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京王電鉄バス
管理部システム業務推進担当
課長
虻川 勝彦氏
 IT人材不足が叫ばれる中で、既存業務に加えて高度な要求に応えていかなければならない情報システム部門は、苦境に立たされていると言っていい。しかしそのような状況で、情報システム部門主導の業務改善を推進している企業がある。京王電鉄バスだ。

 京王電鉄バスは、サイボウズのkintoneを導入し、150ものアプリを作成し、活用している。アプリ開発に携わっているのは、京王電鉄バス 管理部システム業務推進担当 課長である虻川 勝彦氏を含めて6名。従来のウォーターフォール式開発ではなく、ユーザーと打ち合わせしながら目の前で画面を組み上げていく面前開発を実施している。開発がスピーディになるだけでなく、その場で画面を見ながら検討できるので、ユーザー部門との意識の乖離もない。開発者が目指すのは、ユーザー部門の要望を満たすアプリだ。青野氏はその話を聞き、情報システム部門の意識改革はどのように行われたのか問うた。

【次ページ】情報システム部門の意識改革はこうして行われた
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