KDDI、LTEと3Gの切り替えを最適化する「Optimized Handover」を導入

　KDDIのLTEサービス「4G LTE」は、提供当初から単にサービスエリアを広げるだけでなく、ピコセル (小型基地局) の導入による細かな電波環境作りや、待受時の電力消費を抑えながらも、音声通話の発信から着信までに要する時間を大幅に短縮する技術「eCSFB」を導入していた。

　今回、発表した新技術「Optimized Handover」は、LTEシステムから3Gシステムへデータ通信をシームレスに切り替えるための新技術。

　LTEサービスエリアに在圏中に3Gシステムでの通信開始に必要な処理をLTE側であらかじめ行うことで、3Gサービスエリアに移動した場合でも、通信の途切れを最小限に抑えて、データ通信を継続することが可能になるという。

　これにより、通信開始に必要な処理を3Gシステムへ切り替え後に行う従来の方式に比べて、大幅にデータ通信の断時間を短縮できるとしている。


　KDDIでは、2012年冬モデルとして、800MHzのLTEに対応したスマートフォンを一挙に10機種投入することを発表しており、LTE環境整備を急ピッチで進めている。

　また、KDDIではLTEプランの基本使用料が最大1年間半額になる「スマホ基本使用料半額キャンペーン」を実施する。