近鉄、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムを経営統合

　近鉄は、同社の子会社であるクラブツーリズムおよび同社関連会社である近畿日本ツーリストについて、2013年1月1日（予定）を効力発生日として、近畿日本ツーリストを株式交換完全親会社、クラブツーリズムを株式交換完全子会社とする株式交換により、両社の経営統合を行うことを発表した。これにより近畿日本ツーリストは近鉄の関連会社から子会社となる。

　今回の発表によると、この経営統合は、近畿日本ツーリストのブランド、営業力と販売ノウハウ、ネットワークなどと、クラブツーリズムの会員組織化によるマーケティング力や商品企画力、無店舗販売によるローコスト経営などのシナジー効果を狙ったもの。また、これによる地域活性化事業やビジット・ジャパン事業などのビジネスチャンスの獲得、他社グループにはない旅行事業のビジネスモデルの構築を目的としている。

　株式交換は、クラブツーリズムのすべての発行済普通株式を近畿日本ツーリストが取得することにより行われる。なお、本株式交換とあわせて、会社分割（吸収分割）により近畿日本ツーリストの団体旅行事業および個人旅行事業に関する権利義務を新たに設立する新会社に承継させることにより、近畿日本ツーリストは持株会社となる。また、本経営統合の効力が生ずることを条件として、近畿日本ツーリストは、その商号を「KNT-CTホールディングス」に変更する予定だ。なお、クラブツーリズムの商号は変更しない。