• 2012/07/02 掲載

アサヒグループホールディングス、IT基盤刷新でコスト削減効果は約36億円

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NEC、アサヒグループホールディングスの共通IT基盤を構築したことを発表した。
 NECは、アサヒグループホールディングスにおいて、M&Aの早期実現や収益性の強化を目的とした、グループの共通IT基盤を構築したことを発表した。この共通IT基盤は、2012年4月中旬から稼動を開始している。

 アサヒグループホールディングスでは、グループ各社が個別に構築してきたシステムを刷新・統合し、グループ共通のシステム基盤を構築する「3Gプロジェクト」を進めている。具体的には、プライベートクラウドの導入によるサーバーの集約化や、アプリケーションの部品化・共通化、そして、商用ソフトからオープンソースソフトの使用に切り替えていく。また、システム開発標準の整備も併せて行っている。

 3Gプロジェクトでは、アサヒプロマネジメントが企画を担当し、アサヒビジネスソリューションズがシステムの構築と運用を担当している。システムの構築・運用にあたり、NECは統括ベンダーとして、各グループ企業の販売・生産などの基幹システムと会計やBIなどを接続・連携させるデータ管理・バッチ基盤(CWH基盤/Central Warehouse)の構築を担当した。これによりシステムごとの連携が一本化され、データ連携の見える化が実現。アサヒグループホールディングスは、既存システムの更新時、また、新規システム構築やM&A実行の際には、短期間でのシステム統合を実現することが可能になる。

 このプロジェクトでは、2010年から2015年までのコスト削減効果は約36億円が見込まれている。プロジェクト完了後は、システム運用保守などの年間総コストを2009年比で約9%削減でき、また、アプリケーションの部品化や共通化を進めることで、開発費も約20%ほど削減できる見込みだという。

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