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- 2012/05/08 掲載
パブリッククラウドサービス市場調査:2016年には5.2倍に急拡大、PaaS/IaaSが「著しく発展」
2011年の国内パブリッククラウドサービス市場は、同サービスを本格的に提供するベンダーが増加するとともに、サービス内容の拡充が急速に進んだという。なかでも、クラウドプラットフォーム(PaaS:Platform as a Service)、クラウドインフラストラクチャ(IaaS:Infrastructure as a Service)および産業特化型SaaS(Software as a Service)は著しく発展した。また、パートナーエコシステムも充実が見られるという。
2012年以降の国内パブリッククラウドサービス市場は、市場規模の拡大に伴い2012年をピークとして前年比成長率が低下していくものの、高い成長を継続する。なかでも、インフラストラクチャとアプリケーションプラットフォームが「密結合」から「疎結合」へと変わる次世代サービスアーキテクチャに基づくPaaSが本格的に発展し、同市場の成長を促進するとしている。国内PaaS市場は、2015年に1,000億円規模を超え、国内パブリッククラウドサービス市場において、最大規模のセグメントになるとIDCは予測している。
2010年までの国内市場では、プライベートクラウドを含めて「クラウド」は、「漠然と分かり難い」と認識されることが多いものだった。2011年には、導入事例に基づく「導入の手引き」「導入効果」が多く公表されるようになり、クラウドを正しく理解するユーザー企業が増えた。
一方で、クラウドの配備モデル(パブリック、プライベート、ハイブリッド)やサービスモデル(SaaS/AaaS、PaaS、IaaS)は複雑に発展している。さらには、個人が自由に利用するパーソナルクラウドやソーシャルネットワークと、企業システムとの連携に注目が集まるようになった。
最近では、「どのようなクラウドを選択し、どのように活用するか分かり難い」とユーザー企業の意識が変わったという。また、クラウドの利点に関わる情報は多いものの、導入時/導入後の課題は明確化されていないと指摘。IDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの松本 聡は「利点の訴求だけではなく、クラウドの導入時/導入後の課題と解決策の提示がベンダーに対する信頼を高め、競争力の強化につながる」としている。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内パブリッククラウドサービス市場 2011年の実績と2012年~2016年の予測」(J12280102)にその詳細が報告されている。
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