2011年の国内パブリッククラウドサービス市場は、同サービスを本格的に提供するベンダーが増加するとともに、サービス内容の拡充が急速に進んだという。なかでも、クラウドプラットフォーム(PaaS:Platform as a Service)、クラウドインフラストラクチャ(IaaS:Infrastructure as a Service)および産業特化型SaaS(Software as a Service)は著しく発展した。また、パートナーエコシステムも充実が見られるという。
最近では、「どのようなクラウドを選択し、どのように活用するか分かり難い」とユーザー企業の意識が変わったという。また、クラウドの利点に関わる情報は多いものの、導入時/導入後の課題は明確化されていないと指摘。IDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの松本 聡は「利点の訴求だけではなく、クラウドの導入時/導入後の課題と解決策の提示がベンダーに対する信頼を高め、競争力の強化につながる」としている。