- 2011/11/09 掲載
楽天、カナダ・Kobo社買収で電子書籍事業拡大へ
Kobo社は、カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、豪州及びニュージーランドをはじめとしてグローバルに事業を展開しており、すでに100ヶ国以上で電子書籍コンテンツを提供している。同社のビジネスモデルは各国の書籍販売や小売における大手との提携を通じて顧客を獲得することに特徴があり、たとえばカナダではIndigo Books & Music、英国ではWH Smith、フランスではFNACといった各国における最大の書籍販売チェーンと提携しているほか、Walmart、BestBuyといった優良小売業者等を通じた販売チャネルを構築している。Kobo社の電子書籍コンテンツは、同社の専用端末「Kobo eReader」のほか、アプリを通じてiOS、Android、BlackBerry、Windows、Mac等のスマートフォンやPCなどからも読むことが可能で、様々なデバイスに対応したオープンな電子書籍提供モデルを展開している。英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語に対応しているほか、ソーシャル機能を提供しており、電子書籍事業者としては初めてFacebookとの提携を発表している。
楽天では、2011年8月に電子書籍ストアを開設し、大手電機メーカー製端末への電子書籍コンテンツ提供を開始している。楽天はKobo社を子会社化することにより、自社ブランドの電子書籍端末を持つほか、北米・欧州を中心とした海外の出版社をはじめとする権利者や専用端末を販売する小売業者、製造委託先(ODM)などとのネットワークを得る。同社は、Kobo社の事業拡大を進めるとともに、楽天グループのEC事業等のサービスとの融合を図る方針だ。
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