- 2011/08/11 掲載
富士通、クラウド移行時のシステムを「スリム化」するサービスを「APMモダナイゼーションサービス for Cloud」で提供開始
今回の新サービスでは、顧客企業の既存システムに対して、利用頻度の低い画面や帳票の統廃合、類似しているデータベースの統合、システム間インターフェースの統合などを行い、既存システムを「スリム化」したうえでクラウドへの移行を実現する。具体的には次の6つがスリム化の対象となる。
1.アプリケーションのスリム化
アプリケーションの稼働状況を洗い出し、利用頻度が少ないアプリケーションなどの統廃合を行いアプリケーションを集約する。また、インシデント分析により修正頻度が高いプログラムについては、保守性を向上させる対処を行う。
2.データベースのスリム化
データ管理システムの種類、データ項目の利用状況、文字コード、および拡張漢字などの使用状況を把握し、データベースや不要テーブル、および重複している項目の統廃合を行い、データベースを集約する。データベースの統合により、データ管理システムのライセンスを削減する。
3.インターフェースのスリム化
アプリケーション間、システム間、他社連携などのインターフェースの利用状況から、使われていない項目やフォーマットの統廃合を行うことで、インターフェースを集約する。画面・帳票の見える化を行い、利用していない画面・帳票の統廃合を行うことで、画面、帳票を集約する。
4.アプリケーション運用のスリム化
業務システムのサービスレベルを見直し、適切なサービスレベルにする。また、標準的な運用保守プロセスを適用することにより、作業の標準化を行い、トラブルを削減する。
5.アプリケーション保守案件のスリム化
保守案件の費用対効果、必要性、緊急性を評価し、予算に応じた案件に絞り込む。
6.アプリケーション保守費用のスリム化
1~5のスリム化施策を組み合わせて実施し、アプリケーション保守費用の最適化につなげる。
これにより、ハードウェアやミドルウェアの見直しと合わせて、段階的なクラウド活用やシステムの再構築、パッケージの適用など、既存システムの最適化を実現できるとしている。同社では同社内での取り組みでアプリケーション数を約8割、帳票数を約6割削減した実績があるという。

価格は個別見積だが、アプリケーションのスリム化で3メガステップ500万円から。サービス全体、たとえばVB6.0で構築された300画面(業務処理)、アプリケーション800本の業務システムをスリム化し、最新バージョン(VB.NET)への再生は1,300万円から。
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