NTT Comとマイクロソフト、クラウドサービス協業を拡大　Office 365を共同展開

　NTT Comは、現在、日本マイクロソフトが提供中のパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Windows Azure Platform」に加えて、2011年提供開始予定の「Microsoft Office 365（以下、Office 365）」に対応したサービスを提供する。Office 365は、オフィスやメールや、ラボレーションツールなどをオンラインで利用できるサービス。

　NTT Comは、日本の通信事業者で初のOffice 365の協業パートナーとなり、企業の基幹システムや情報インフラ基盤に対応するハイブリッドクラウドサービス「Bizホスティング エンタープライズ（以下、BHE）」とOffice 365を組み合わせて、オンプレミスを含めた認証連携を実現するソリューションといつでもどこでも仕事ができる利便性を実現するソリューションをワンストップで提供する。

　また、2011年4月より提供を開始している「BHE Azureハイブリッドオプション」も含めてハイブリッドクラウドソリューションを強化していくという。

　今後、NTT Comは、複数クラウド間をつなぐ「オーケストレーションサービス」として、オンプレミス上のアクティブディレクトリ認証で、クラウド上のOffice 365へのシングルサインオンを実現するアクティブディレクトリ連携サービス（ADFS:Active Directory Federation Services）を「Microsoft Office 365」の正式提供開始に合わせ、BHEで提供していくという。そのほか、Office 365をBizCITYのSaaSメニューやSOHO向けのパッケージサービスとしても利用できるように検討しているという。

　日本マイクロソフトは、Office 365に加え、PC管理サービス「Windows Intune」などのサービス提供により、NTT Comらと協力しながら、企業におけるクラウド利用を推進していくという。