米CAがSLMソフトを手がける米Oblicoreを買収、クラウドサービス強化へ

　米CAは11日（現地時間）、非上場企業でサービスレベルマネジメント（SLM）ソフトを手がける米Oblicore社を買収すると発表した。同社の買収により、CAはクラウド環境向けのソリューションポートフォリオ拡充を目指す。買収金額など詳細は非公開。

　Oblicoreの主力製品は、「Oblicore Guarantee」。同製品は、エンタープライズやサービスプロバイダ向けに、自社のITサービス製品群のモニタリングやレポーティングなどの管理全般を、自動化、有効化、効率化するツール。同社の主要顧客はAT&TやABN AMRO、ブリティッシュテレコム、フランステレコムなど。

　Oblicoreは、マイクロソフト、オラクル、SAP、IBM、HP、BMCなどの製品連携が可能で、今後はCAの製品群、CA Spectrum Infrastructure Manager、CA Service Desk Manager、CA Wily Introscope、CA eHealth、CA Clarity PPMなどと連携して提供していくという。

　CAでは、2009年6月にデータセンター自動化関連ツールを手がけるCassattの技術資産を、9月にパフォーマンス監視ソフトを手がけるNetQoSをそれぞれ買収しており、「クラウド時代に対応した顧客のIT最適化を支援する」（CA エグゼクティブバイスプレジデント Ajei Gopal氏）と注力分野を明らかにしている。