- 2009/11/19 掲載
シスコシステムズ、ユニファイド系の61の新サービス、新製品群を一挙発表-製品ポートフォリオを詳解
まず、シスコ全体のコラボレーション アーキテクチャについて解説。同社は製品群を(1)インフラストラクチャ、(2)コラボレーションサービス、(3)コミュニケーション&コラボレーション アプリケーションの3つに大別している(図1参照)。このうち、今回の発表は主に(1)と(2)の分野について行われた。
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そのうち、音声・ビデオ系ソリューションの製品群に新たに加わったのが、Cisco Unified Communication Managerと、Cisco TelePresence WebEx Engage、そしてビデオ対応のIPフォンCisco Unified IP Phone 8900/9900 シリーズ。
次に企業間のコラボレーションを実現するメール、IM、Web会議システムとして、Cisco Intercompany Media Engine、Intercompany Cisco TelePresence Directory、Cisco WebEx Connect IM -powerd by Jabber、Cisco Unified Personal Commnicator 8.0 -powerd by Jabberの各製品。
全レイヤで製品の相互運用性を高める製品群として、Cisco Media Experience Engine 5600、Cisco TelePresence、そしてCisco Unified Communication Session Management Edition。
企業内での連携を行う製品群として、Cisco Show and Share、Cisco Enterprise Collaboration Platform。
そして、まったく新しいサービスとして、クラウド型のメールサービス「Cisco WebEx Mail」も展開されることが発表されている。同サービスは、最大25GBのメールボックスを持ち、Outlookとの連携も実現している。
このように、短期間で膨大な製品群を一度に投入したシスコだが、まとめるとおおむね図2のようなポートフォリオとなる。
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また、従来は必ず企業外への接続が必要だったWebExを社内でクローズドに利用できるアプライアンス「WebEx Node for MCS」を投入。本製品では社内での利用のほか、社外へのアクセスも可能とする。その際、「従来は各クライアントごとにセッションを確立していたが、束ねて社外へアクセスできる」ため、効率的に回線を利用できるという。
そのほか、iPhone上でPCのプレゼンス管理同様の機能を実現するiPhoneアプリ「Cisco Mobile」や安価な携帯オペレータ網接続によるFMC(Fixed Mobile Convergence)を実現するCisco Unified Communication Manager、比較的容易にテレビ会議システムを実装できる「Cisco Place」などが紹介された。
IDC Japanの調査によると、日本のユニファイドコミュニケーション市場は、向こう4年間で20%の成長が期待できる「優良市場」。中でも企業向けVoIP製品市場が伸びるとみられる中で、シスコは「積極的な投資を行っていく(米シスコシステムズ ワールドワイド ストラテジー&プランニング オペレーションズ バイスプレジデント リック・マッコーネル氏)」という。
今回の発表ではインフラ周りは言及されなかったが、今後はデータセンターなどにおいて、ハードウェアからサービスまでを一連の統合された製品群として提供できることを強みとしていく考えを明らかにしている。
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