寄居工場は、先進技術を駆使して、高品質で高効率な生産システムを確立、その技術を世界の拠点に水平展開する役割を担う。日本のものづくり技術をさらに進化させ、次の100年を支える技術を作りこんでいくとしていた。

　同工場は当初、2010年の稼動を目指していたが、昨年後半からの経済危機で自動車市場が落ち込み、昨年12月、1年以上の延期を決定していた。その後、市場回復の兆しが見えないことから、さらなる延期に踏み切った。

　一方で同社は、2月6日に発売された同社のハイブリッド車「インサイト」は販売が好調。すでに受注は2万台を超えている。4月には、環境対応車への優遇税制が導入される見込みで、さらなる受注増につながる可能性が高い。また、インサイトは、米国や欧米でも販売を開始する。