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IDC Japanは21日、2008年第2四半期の調査にもとづく国内製品別IT市場動向について発表した。市場は2007年と比べて大幅に減速しており、2008年の市場規模は12兆6,053億円になる見込みだ。
調査結果によると、国内のIT市場は景気減速の影響をうけて大幅に減速しており、2007年の成長率2.5%増に比べ、2008年は1.7%の増にとどまる見込みだ。製品別に見ると、パッケージソフトおよびITサービスはプラス成長を維持しているが、ハードウェア市場は2007年の前年比成長率-0.2%に対し、2008年は-2.0%、2009年には-3.6%とマイナス成長になる見込み。なお、ハードウェア市場は製品によってプラス成長のものとマイナス成長のものが混在しており、中でもPC市場は、出荷台数が増加する半面、単価の下落が大きいため、2007年の+3.7%に比べ、2008年は-5.7%、2009年-6.4%とマイナス幅が大きくなると予測されている。
IDC Japanの和田 英穂 氏(ITスペンディング/セキュリティ/ユーザー調査/PCs グループディレクター)は、景気低迷、IT投資減速の中、ITビジネスの効率性のために、ITベンダーは自社のプロダクトポートフォリオの最適化を図ることが重要であると分析している。

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国内IT市場 製品別投資成長率予測、2007~2009年(出典:IDC Japan)
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