- 2008/07/17 掲載
「セキュアWeb製品とWAN最適化製品を一体化」ブルーコートCEOネスミス氏、パケッティア買収後の戦略
ブルーコートは、ガートナーが発表するセキュアWeb製品とWAN最適化製品のマジッククアドランドで「リーダーと位置づけられる企業(ネスミス氏)」。セキュアWeb製品ではシェア70%持っているものの、WAN最適化製品ではシスコやRiverbedといった競合企業の関係で20%程度のシェアだった。今回のパケッティア買収により30%近くのシェアを持つことになり「確たる地位を得られる」という。また、パケッティア買収のもう1つの理由として挙げたのがパケッティアの持つ可視化製品。
ネットワーク上で何が動いているのか、まずすべてのアプリケーションのトラフィックを検出し、それぞれのアプリケーションのネットワークパフォーマンスを最適化するとともにセキュアな環境が必要とされる。「今後はセキュアWeb製品とWAN最適化製品、可視化製品は一体化して提供されていく」として、両社の製品を統合して提供していく見通しを発表した。
具体的には、WAN最適化製品とセキュアWeb製品について、ブルーコートがこれまで提供してきたProxySGのプラットフォームへ統合し、可視化についてはパケッティアの提供していたPacketShaperのプラットフォームをベースとする模様。
WAN最適化製品とセキュアWeb製品が一元化されていく理由としては2点挙げた。1つはコンテンツが一元化されていくこと。これはSaaSやSNSなどによる社外ネットワークでのオンデマンド、クラウドアプリケーションサービスを通じて、企業ネットワークが対応を必要とされること。この点について、ネスミス氏は「Direct to the NET」というキーワードを掲げ、企業ネットワークがさらなる重要性を持つ点を指摘した。
さらに一元化されていく理由のもう1つは、現状両製品がコンフリクトしていること。安全性を追求すればパフォーマンスが阻害され、パフォーマンスを追求すれば安全性が損なわれている点を挙げた。
今後日本市場ではこれまで日本法人で活動していたブルーコートのメンバー15名程度とパケッティアの15名程度が合流し、「人数が倍になるというだけでなく、サービスも倍になるようにシナジーを図っていきたい(ブルーコートシステムズ 代表取締役社長 金城盛弘氏)」と抱負を語った。
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