全国中央会・商工中金・損保ジャパン、中小企業の事業継続支援制度を開始

　全国中央会と商工組合中央金庫、損害保険ジャパンは30日、BCP（Business Continuity Plan＝事業継続計画）に取り組む中小企業を金融面などから支援すると発表した。

　今回の制度は、日常的に災害などに備えることができない中小企業を対象に、全国中央会や商工中金による助言や支援などを通して、中小企業におけるBCPの普及を目指して作られたもの。商工中金は、全国中央会または都道府県中央会の推薦を受け、かつ所定の要件を満たす企業に対し、BCP対策資金の貸付時の金利を優遇する。

　また、損保ジャパンは、全国中央会または都道府県中央会の推薦を受け、かつリスク状況が良好な企業に対し、災害時のリスクが軽減されていると判断し、災害やライフラインの停止などのリスクから企業のキャッシュフローを守る保険である企業費用・利益総合保険の保険料の割引を行う。

　将来的には地方自治体との連携を視野に入れて活動する予定だという。