トランスコスモス、ザッパラス傘下のモバイルコンテンツ会社の株式を取得

　トランスコスモスは24日、ザッパラス社傘下でモバイルコンテンツのマネジメントノウハウを持つアレス・アンド・マーキュリーの発行済株式31%を取得すると発表した。

　同社は今後、グループで抱えるモバイル事業の一部を、アレス・アンド・マーキュリーに移管・統合し、モバイルメディアや広告モデルの開発を行っていくとしている。具体的には、詳細な顧客属性やコンテンツ購読履歴に基づく行動ターゲティングエンジンの共同開発を行う。従来よりも高い費用対効果を広告主に提供すると同時にモバイルユーザーに対して価値ある情報をジャストインタイムで提供していく。

　現在モバイルサイトの利用率は、公式サイト37.9%に対し、一般（非公式）サイト44.9%と一般サイトのニーズは高まる一方で、企業が提供する製品・サービスサイトやコーポレートサイトの数は少なく、上場企業だけでも約15%程度しか開設されていない。また、携帯3キャリアの検索エンジンのオープン化に伴い、検索エンジン経由での一般サイトへの流入が加速し、企業のモバイルサイトへのニーズはさらに一層高まっていくと予想される。