- 2008/02/19 掲載
【サーバ市場調査】サーバ投資が大きく成長したのは公共/公益
2007年上半期の国内サーバ市場規模は、前年同期比マイナス5.2%(前年同期マイナス4.2%)だった。2007年上半期、サーバ投資が最も大きく伸びた産業は前年同期比プラス42.5%の公共/公益だった。また、銀行も前年同期比プラス27.2%と大きく成長した(図1参照)。
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図1:国内サーバ市場 産業分野別サーバ投資前年同期比成長率 2007年上半期
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公共/公益が伸びた要因として、IDCは次の点を挙げている。電力系企業においてメインフレームが更新されたこと。安全対策やコンプライアンス対応。そして、電力会社とガス会社の競争が激化し、顧客情報管理を強化するため、積極的にシステム増強が行われた点、の3点だ。一方、銀行では、都銀が基幹システムの統合や更新を行いIT投資は好調だった。金融商品の多様化に対応するためのIT投資も活発だった。
2007年上半期の産業分野別サーバ投資構成比では、組立製造が16.1%と最も大きな比率を占めた(図2参照)。次いで、通信/メディア、官公庁の順で、構成比はそれぞれ12.3%と12.1%だった。上位3分野は前年同期と変更はなかった。構成比で4番目の銀行は、サーバ投資の高い伸びを反映し、前年より順位を一つ上げた。
IDCでは、今後5年間にサーバ投資が最も伸びる産業を情報サービスとみている。IDC Japan サーバ シニアマーケットアナリスト 唐沢正道氏は、「情報サービス分野では、データセンター事業者のサーバ投資が堅調であると予測している。さらに、SaaSに対する需要が増加し、SaaS事業者はそれに対応するためのサーバの増強が必要になる」「また、データ通信の高速化、大容量化に伴って情報コンテンツが多様化し、それらの制作や配信のためのサーバ需要が増すものとみている」と述べている。
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図2:国内サーバ市場 産業分野別サーバ投資構成比 2007年上半期
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